「良いですか?よーく聞いてくれ。今まで私の言うことを聞かなかった人は全員電験三種に落ちてますから。絶対に一発合格を目指したらダメなんです。1年目は理論と法規の勉強、2年目で電力と機械を勉強するように。くれぐれも欲を出して3科目とか4科目を勉強はダメですから。良いですか?」
僕に電験三種を教えてくれた先生が最初に言った言葉でした。
その先生は電験三種を持ってないくせに、電験三種を合格させるノウハウを持ってました。僕は、その先生の戦略に従って1年目は理論と法規の勉強を頑張り、2年間で電験三種に合格しました。
でも、その先生の教えを守らずに色気を出して3科目とか4科目を狙った人は見事にすべっていました。
あなたも電験三種の資格取得を目指すのであれば、一発合格の夢を捨てるところからスタートする事をおすすめします。
今回の僕の記事をご覧いただく事で、あなたも電験三種の取得確率が大きく飛躍する事でしょう。
なぜ?一発合格を目指す勇者が永遠に電験三種(第3種電気主任技術者)を取得することが出来ないのか?
電験三種を目指す人なら聞いたことがあるかもしれませんが、『電験三種の無限ループ』という言葉があります。
電験三種は、3年間で4科目取得する必要があるため、毎年1科目合格なら永遠に資格取得が出来ない事を意味します。
だから、無限ループを回避するために保険の意味で1科目でも多く科目合格を目指す人が多いのです。
しかしながら、僕らの勉強時間は無限ではありません。仕事の合間や学業の合間の限られた時間しか勉強時間がないのです。
[topic color=”red” title=”大切なこと”]一般的に電験三種を合格するのに必要な時間は、1000時間と言われています。
もしも、あなたが勉強に費やすことが出来る時間が600時間だったとすれば4科目全ての勉強をしますか?という話です。
欲を出して一発合格を目指してしまえば全滅になる可能性が非常に高いです。
[/topic]または、下手に1科目だけ合格してしまって2年目以降がプレッシャーになってしまう可能性もあります。
地獄の無限ループを避けようと欲を出した瞬間から負け組街道まっしぐらという事を理解しておきましょう。
無限ループ地獄に苦しむな!電験三種は一発合格の夢を捨てて2年かけて取得を目指すのが最善策
確実に電験三種に合格するためには、2年計画で取り組むのが最善の策です。
[topic color=”yellow” title=”おすすめの試験勉強方法”]- 1年目→2科目(理論と法規)合格
- 2年目→2科目(電力と機械)合格
- 3年目→2年目すべった時の保険
一発合格を目指すと、より多くの勉強時間の確保が必要となり、忙しいサラリーマン向けではありません。
逆に3年で取得しようと考えると、3年目が強烈なプレッシャーになりますし、落ちた瞬間に無限ループに突入してしまいます。
電気系の資格では難関と言われる電験三種に合格するには裏技も抜け道もありません。コツコツと地道に取り組む人が最終的な勝者となる世界なのです。
電験三種の合格には戦略が命!1年目は『理論』と『法規』の科目合格を狙う最大の理由とは?
理論と法規から勉強した事は、僕が電験三種を取得することが出来た最大の理由です。
[topic color=”blue” title=”電験三種の因数分解”]- 理論→計算9割・暗記1割
- 法規→計算1割・暗記9割
- 電力→計算3割・暗記7割
- 機械→計算6割・暗記4割
つまり、理論と法規を一緒に勉強することで『計算系』と『暗記系』のバランスが良くなって効率が良いのです。
僕は計算が得意で暗記が苦手なので、『電力と法規』という暗記系の組み合わせになったら、電験三種取得は夢のまた夢に終わってたと思います。
また、理論の計算はその他全ての科目の計算の基礎になります。
だから、最初に理論を勉強しておくことで残りの3科目の計算が比較的スムーズに取り組むことが可能になります。
挫折して電験三種(第3種電気主任技術者)を諦めないために必要な勉強法とは?
[topic color=”yellow” title=”ワンポイント”]電験三種に限らず、挫折してしまう人の特徴は『ロケットスタート型』です。
フルマラソンの最初の100mで全力疾走をするようなランナーがいたらどうでしょうか?頭おかしい人か、目立ちたがり屋のいずれかだと思います。
[/topic]フルマラソンに例えたら分かることでも、勉強に置き換えたら分からない人が多いのです。
電験三種は長期にわたる勉強が必要不可欠です。それにも関わらず最初の一歩から全力で勉強を始めるのです。
[topic color=”yellow” title=”ワンポイント”]ダイエットでも筋トレでも、最初に無理する人は長続きしません。
勉強も例外ではなくて、最初に無理して頑張ると『勉強=辛い』と脳が錯覚して、勉強する事を脳が拒絶するようになります。
その結果、挫折街道まっしぐらになってしまいます。
[/topic]電験三種で挫折しないために大切な事は、急激に勉強を始めない事です。
遅くても、4月から勉強をスタートさせるくらいの心の余裕が必要になります。
電験三種(第3種電気主任技術者)の取得を目指す前に合格しておくべき資格試験はあるの?
電験三種の理論の教科書を見た瞬間に、難易度の高さに絶句する人も一定数いらっしゃいます。
というのも、電験三種は電気の知識が一定数以上ある人に向けた資格なのです。
つまり、電験三種取得前の準備運動的な資格が存在するのです。
[topic color=”blue” title=”電気系の資格取得手順”]- 第二種電気工事士
- 第一種電気工事士
- 電験三種(第3種電気主任技術者)
イメージとしては、
- 寝起きの軽いストレッチ代わりに第二種電気工事士を取得
- 試合前のウォーミングアップで第一種電気工事士を取得
- 試合本番は電験三種!
という感じです。
[aside type=”yellow”]もしも、電験三種が難しいと思った場合には、以下の記事をご確認頂ければスムーズです。
[/aside]まとめ
電験三種は、毎年1科目合格では永遠に合格することが出来ない無限ループに嵌ってしまいます。
だから、無限ループを避けるために一発合格を狙ったり少しでも多くの科目合格を狙う人がいますが、絶対にやってはいけない愚策中の愚策です。
[topic color=”red” title=”電験三種の合格戦略”]- 1年目→2科目(理論と法規)合格
- 2年目→2科目(電力と機械)合格
- 3年目→2年目すべった時の保険
2年(最悪3年)で電験三種に合格するようにしましょう。
もしも、電気工事士の資格取得がまだのようでしたら、先に電気工事士から勉強するのも1つの戦略です。僕も第一種電気工事士を取得してから電験三種を取得しました。
焦ってしまうと、挫折してやる気の炎を失ってしまう可能性があります。
急がば回れの精神が大切です。
今回の僕の記事が、あなたの電験三種合格に役立てば嬉しく思います。
それでは、失礼します。
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